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(500)日のサマー [cinema]

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ずっとずっと観たかったこの作品、やっと観ることが出来ました。
まず言いたいのが音楽の使い方の秀逸さ。めちゃくちゃセンス良い。
監督のマーク・ウェブって初めて聞く名前だけど、
いろんなミュージシャンのPVを撮ってる監督なんだって。
確かに映像的にも随所に工夫が見られるし、音楽の使い方がうまいのも納得。
オープニングで主人公のトムとサマーの幼い頃の映像が2分割されて流れるのですが
それにレジーナ・スペクターの情緒あふれる美しい声がかぶさることによって
非常にノスタルジックな雰囲気に溢れ、まるでキラキラと眩い思い出の断片のようで
愛おしさで思わず笑みがこぼれてしまうようなそんなステキな始まり。
たぶんレジーナ・スペクターの曲の効果が絶大だと思うんですけどね。
今までこのミュージシャンのこと知りませんでしたけど、
昔のトーリ・エイモスから妖気を抜いたような感じでしょうか。
すごく気に入ってしまって、さっそくi tunseで購入してしまいました。
で、本編なんですけど、まず”この映画は恋愛映画ではありません”
というアナウンスが最初にあったとおり
運命の相手だと信じた女の子に失恋した主人公が殻を破って前に進んでゆく成長物語でした。
ある日、サマーという女の子の出現で恋のマジックにかかったトムの気持ちの揺れ動く様を
いろんな表現方法で私たちに見せてくれるので、飽きることなく楽しめる作品です。
(完全にトムの思いが強いのですが)トムがサマーと出会って恋に落ちて
そして気持ちが離れていくやるせなさをトムの視点で私たちは見続けていく訳ですが
タイトルどおり500日という期間をシャッフルして見てゆくので、
あるときは恋に舞い上がって有頂天なトムが街中に出ると
急に映画がミュージカル調になったと思ったら
次の瞬間には日付がシャッフルされて思いきりどんよりした表情で現れたりと
そのあまりの違いようが滑稽でクスっとしてしまったり。
日付がシャッフルされてるから、
恋が始まったばかりの頃のすべてがバラ色みたいな日々と、
思いとは裏腹に心がすれ違って何もかも最低に見えてしまうような
そういったトムの心情のコントラストがなかなか面白かったです。
でも結局、サマーがトムを本当に好きだったのかヒジョーに微妙ですし、
サマーが魅力的な女の子なのは十二分に伝わってきましたが
女の私から見ると、運命の恋を信じるトムが自分を好きなのを利用して振り回した挙句、
飽きてポイ捨てた酷い女に見えました。
(もしかしてコレは完全にオトコ目線で描かれているから??)
そんな意味で、いまいちサマーを好きになれなかったのが残念。
個性的な女の子を演じたらピカイチのズーイーですが、
同じようなキャラで演じた「イエスマン」のときのキャラの方が可愛かったかなぁと。
それでもやっぱりトムが運命を感じてとりこになってしまうという設定が充分理解できるほど
サマーは可愛いです。可愛くて憎らしいくらいに。
とりあえず音楽好きにはたまらい設定(主人公トムは内向的性格でジョイデヴィやスミス好き)や
魅力的なキャストのおかげで充分見る価値のある作品に仕上がっていると思います。
でも何より私がこの映画を観て得たものは
レジーナ・スペクターというミュージシャンを知ったことです。
それだけでも私にはこの映画に感謝したいくらい。


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コメント 2

あや

私も観たいわぁ。
CM観ただけでも魅力的な映画だよね。
by あや (2010-01-13 14:52) 

masumi

あやさん

今日お誕生日ですよね?
オメデトウございます!パチパチ(←拍手)
あ、あとでmixiにオメデトウメールお送りします。
この映画、結構ヒットしてるそうですね。
有名な俳優が出ていなくても口コミで人気が出たのかな。
ぜひチェックしてみてね。
今週は「かいじゅうたちのいるところ」観て来ます♪
by masumi (2010-01-13 22:33) 

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